私の以前からのお知り合いの方で、90歳を超えるご高齢のお母様と筋ジストロフィーでほとんど身体が現在では自力で動かせないお嬢様の二人暮らしのご家族がいらっしゃいます。
お嬢様のご兄弟は弟様がお二人おられそれぞれに同じ関西圏でご家族をお持ちになっています。
正直言って、弟様方はあまり、お母さま、お嬢様のお世話まではされなかったようです。
そんなご兄弟がいらっしゃるにもかかわらず、なぜかいろんな相談を私にいただいていました。
お母様が85歳、お嬢様が60歳になられたとき、介護保険を使ってヘルパーさんに家に来ていただくよう勧めたのも私です。
ヘルパーさんのお世話だけではとても対応しきれず、いよいよこのままでは、二人ともダメになってしまうと危機感を抱き、介護付きの有料老人ホームへの転居を進言したのも私でした。
でも、進言はできても、家族でも、身内でもない私がそれ以上のことはできず、私としては、弟様方にも、私の紹介したところ以外にも、もっといろんな所を探してほしかったのですが、結局、そういったこともなく、お身内の方々も、結局、私の紹介したところへの入所をそのまま受け入れられました。
入所されてから、しばらくして、訪問してみてお二人とも施設に入ってしまうと、なかなか表に出られないことが分かりました。
確かにスタッフの方も、多くの方々のお世話もあり、表に車椅子を押していくことは時間もかかって大変だとは思います。
ある時、様子を見に施設を訪問した時、その時はまだ、お母さまはなんとか自力で押しぐるまを押しながらでも歩けるといった状態だったので、お嬢様を車椅子に乗せて、お二人を連れて施設からさほど遠くない神社へ散歩に出かけました。往復2時間ぐらい、休み休みしながら歩きました。
季節は春から夏に差し掛かったころで夕方になろうとしていましたが、さほどまだ暑くもないタイミングだったと思います。
神社の木立を吹き抜ける風が、お母様やお嬢様の顔から首、手や腕に当たった時、施設の中とは違った雰囲気を感じました。
施設の中では、あまり動かれなかったお二人が、2時間もの間を、休み休みではありましたが、楽しまれていたように感じます。
私自身も、施設の中での空調で管理された空気と、外の自然の風の違いはやはり良くわかります。
やはり、人は、その皮膚に風を受けて、皮膚からの刺激を受けることはとてもとても大切なんじゃないかなと思います。
施設もこういったことも考えて建物が造られたら、もっと違うかなと思います。
お年寄りに限らず、特に自分で動きがたくなっている方々は、周りが気をつけてあげる以外、改善の方法はないのではないかと思います。
そんな小さなことかもしれませんが、いろんなことに目を向けられる人間でいつまでもいたいとささやかに思う今日、このごろでございます。
事務局員I
お嬢様のご兄弟は弟様がお二人おられそれぞれに同じ関西圏でご家族をお持ちになっています。
正直言って、弟様方はあまり、お母さま、お嬢様のお世話まではされなかったようです。
そんなご兄弟がいらっしゃるにもかかわらず、なぜかいろんな相談を私にいただいていました。
お母様が85歳、お嬢様が60歳になられたとき、介護保険を使ってヘルパーさんに家に来ていただくよう勧めたのも私です。
ヘルパーさんのお世話だけではとても対応しきれず、いよいよこのままでは、二人ともダメになってしまうと危機感を抱き、介護付きの有料老人ホームへの転居を進言したのも私でした。
でも、進言はできても、家族でも、身内でもない私がそれ以上のことはできず、私としては、弟様方にも、私の紹介したところ以外にも、もっといろんな所を探してほしかったのですが、結局、そういったこともなく、お身内の方々も、結局、私の紹介したところへの入所をそのまま受け入れられました。
入所されてから、しばらくして、訪問してみてお二人とも施設に入ってしまうと、なかなか表に出られないことが分かりました。
確かにスタッフの方も、多くの方々のお世話もあり、表に車椅子を押していくことは時間もかかって大変だとは思います。
ある時、様子を見に施設を訪問した時、その時はまだ、お母さまはなんとか自力で押しぐるまを押しながらでも歩けるといった状態だったので、お嬢様を車椅子に乗せて、お二人を連れて施設からさほど遠くない神社へ散歩に出かけました。往復2時間ぐらい、休み休みしながら歩きました。
季節は春から夏に差し掛かったころで夕方になろうとしていましたが、さほどまだ暑くもないタイミングだったと思います。
神社の木立を吹き抜ける風が、お母様やお嬢様の顔から首、手や腕に当たった時、施設の中とは違った雰囲気を感じました。
施設の中では、あまり動かれなかったお二人が、2時間もの間を、休み休みではありましたが、楽しまれていたように感じます。
私自身も、施設の中での空調で管理された空気と、外の自然の風の違いはやはり良くわかります。
やはり、人は、その皮膚に風を受けて、皮膚からの刺激を受けることはとてもとても大切なんじゃないかなと思います。
施設もこういったことも考えて建物が造られたら、もっと違うかなと思います。
お年寄りに限らず、特に自分で動きがたくなっている方々は、周りが気をつけてあげる以外、改善の方法はないのではないかと思います。
そんな小さなことかもしれませんが、いろんなことに目を向けられる人間でいつまでもいたいとささやかに思う今日、このごろでございます。
事務局員I
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by keihan-kuzuha
| 2011-02-17 18:03
| 事務局のつぶやき